公開日:2021-04-23
デイケアとは?仕事の特徴や働き方をわかりやすく解説
「デイケアで働きたいと考えているけど、デイサービスとの違いが分からない」
通所サービスのデイケアとデイサービスは名前が似ていてどのような違いがあるのかピンとこないですよね。
どちらも利用者の自宅への送迎があったり、泊まらずに日中施設で過ごして帰ったりと基本的な部分は同じですが、大きな違いが2つあります。
今回はその2つの違いを見ていきながら、介護職として働く際にデイケアではどういった働き方をするのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.デイケアとデイサービスの2つの違い
デイケアとデイサービスには大きく2つの違いがあります。
その違いとは、
・医師が在籍するかどうか
・サービスの目的
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1.医師が在籍するかどうか
デイケアでは、医師の指示のもとに国家資格であるリハビリ専門職(作業療法士や理学療法士など)からリハビリを受けることができ、利用者の自宅での生活が豊かになるように一緒に頑張ってくれます。
デイサービスでも日常動作の訓練を行ってくれますが、デイケアほど特化はしておらずあくまで付随的なもの。デイケアでは、医療的な観点に基づいてリハビリテーション計画を協議します。つまり、デイサービスよりデイケアのほうがリハビリに特化しているということです。その分、料金もデイケアのほうがやや高い傾向にあります。
1-2.サービスの目的
デイケアはデイサービスと同じ、日中施設で過ごして夕方には自宅へ帰るという日帰りのサービス。
外側から見ると同じように感じるかもしれませんが、それぞれ利用者がサービスを利用する目的が大きく違います。
デイケアは「通所リハビリテーション」といわれ、病院を退院したはいいが自宅での生活に不安があったり、医療的なケアを必要としたりする方が利用するのに適しています。
目的としては、
・心身機能の維持回復
・日常生活の自立支援
・健康管理
・他者との交流
・家族の身体的、精神的負担の軽減
が挙げられます。
この中でもメイン目的が上の3つになるということです。
日常生活をするのに問題がないくらいになると、デイケアの卒業を検討するというのも利用期間の縛りのないデイサービスとの大きな違いです。
デイサービスは「通所介護」といわれ、メインの目的は他の利用者や職員と話をしたり、趣味やレクリエーションを楽しんだりすること。また、つきっきりで介護をしている家族の介護負担を軽減させるという大きな役割もになっています。ひとりで入浴介助にあたるのは大変なので、週2回デイサービスを利用することによって入浴してきてもらえるので、自宅では入浴介助をしないという選択もできます。
2.デイケアでの介護職の働き方
デイケアには医療職、リハビリ専門職の在籍がありますが、当然介護職員もいます。
主な介護職の仕事内容は、
・朝夕の送迎
・レクリエーション
・入浴
・食事
・バイタル測定
送迎に関しては専門スタッフがいる場合も多いですが、その時々によって臨機応変に動く必要がある介護現場なので、介護職やその他のリハビリ専門職なども送迎にあたることは大いにあります。
比較的小さい車での送迎もありますが、多くが大きい車での送迎なので運転経験があると重宝されやすいでしょう。
デイケアでは、「もう一度ひとりで外を散歩したい」「家族みんなで旅行に行きたい」など、リハビリの目的や叶えたい夢を持った利用者が多いため、介護を通して元気づけることも重要です。リハビリは簡単ではなく、人によってはとても気力の必要なこと。普段の介護を通してその意識を持っておくことが大切です。
そして、身近で利用者のリハビリの成果を見られるので、とてもやりがいを感じる現場でもあります。
多職種が連携してチームで利用者のリハビリにあたるため、介護職も非常に勉強になります。
3.まとめ
デイケアは、同じ通所系の介護サービスであるデイサービスと比較して大きく2つの違いがあります。
・医師が在籍するかどうか
・サービスの目的
デイケアは、医師のもとでリハビリ専門職がリハビリを行い、日常生活動作の向上が見られ利用者の目標を果たしたら卒業をします。これは、デイケアに通う目的が「リハビリ」に特化しているからです。
それに対してデイサービスに卒業という概念はありません。家族以外の人との交流のため、家族の介護負担を軽減させるために通うのが目的のデイサービスと大きく異なる点です。
利用者の果たしたい目的のために一緒に頑張れるので、とてもやりがいのある仕事現場です。
この記事が職場選びの参考になれば幸いです。
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