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公開日:2021-04-23

介護職の離職率は高い?データを交えてわかりやすく解説

「介護業界の離職率は高い」と聞いて不安に思っていませんか?

実はデータを見てみると、他業界と比べて極端に離職率が高いということはありません。

 

今回は、他業界と比較した介護業界の離職率について、離職率の高い職場の見分け方についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

 

1.介護の離職率は実はそこまで高くない

公益財団法人介護労働安定センターの令和元年度「介護労働実態調査」によると、訪問介護員と介護職員の2職種の1年間の離職率は15.4%となっています。前年の平成30年度と比較しても横ばいでした。

ただ、この数字だけを見てもあまりピンときませんよね。

 

厚生労働省の令和元年雇用動向調査の産業別離職率と比べてみましょう。

離職率は、宿泊業・飲食サービス業がトップで33.6%となっています。次いで、生活関連サービス業・娯楽業が20.5%、サービス業が18.8%、教育・学生支援業が17.7%という数字になっています。

離職率の低い業界は、複合サービス事業が7.9%、建設業が9.2%、製造業・情報通信業が9.6%など。

 

同じく厚生労働省が発表した、令和元年の雇用動向調査では全職種の離職率は15.6%となっているので、ほぼ平均くらいで、むしろ全職種と比べると低くなっています。

つまり、一般的なイメージとしての「介護業界=離職率が高い」は成り立たず、他業界と比べて極端に離職率が高いとは言い切れないということです。

2.離職率の高い職場の見分け方3選

そうはいっても、他業界と比べて離職率は低いとは決して言えない介護業界。

ただ、施設によって状況は大きく変わります。離職率の高い職場もあれば低い職場もあります。

できるだけ離職率の低い職場で仕事をしたいものですよね。その見分け方について3つの重要なポイントを見ていきましょう。

 

2-1.常に求人を出していないか

人手不足な介護業界なので、求人を出している事業所は多いです。しかし、常に求人を出しているところは人の出入りが激しいということの証。辞めていく人も多いということは、何かしら定着率が低い理由があることの現れでしょう。

 

また、求人を出しているのには辞めていく人が多い場合だけでなく、積極的に事業を拡大していたり、人員配置を変えるためだったりということもあるので、一概には言えません。

ひとつの目安としてチェックポイントにしてみてください。

 

2-2.施設に清潔感はあるか

施設に清潔感があるかどうかは見ておくべきポイントです。

 

施設によって専門の清掃スタッフがいるところもあればいないところもあります。

もちろん清掃の専門スタッフがいたとしても最低限の清掃は行う必要があり、介護職員や看護職員などでも業務の一貫として清掃をこなさなければなりません。

 

清潔感があまりないということは、専門の清掃スタッフがおらず、なおかつ清掃にまであまり手が回らないほど人手不足な現場で、忙しいかもしれないと予測が立ちます。

もしくは人手不足ではないかもしれませんが、細部にまで気がつく人がいなかったり、利用者の生活をする場所の環境を整えられていなかったり、しっかりとした作業の実施を行えないシステムであったりとあまりいい職場環境ではないと考えられます。

 

2-3.面接が簡単すぎないか

働きたいと思える職場が見つかり、応募をし、いざ面接となったときに簡単な質問が終わるとすぐに「それではいつから来られますか?」と聞かれる場合も。

この場合、その施設に合った人材を求めているというよりは、人手が足らないので誰でもいいからすぐに働きに来て欲しいと思っているケースが多々あります。

簡単な面接のみですぐに来て欲しいということは、つまり人手が足りておらず、離職率が高い職場であると予想がつきます。

 

なぜ介護の業界についたのか、もしくはつきたいのか、介護にあたる上で大切にしたいことは何かなどしっかりとした面接をする施設は、働く人と経営理念のすり合わせをしようとしてくれているので安心できます。

 

3.まとめ

介護業界の離職率は世間一般がイメージするほど高くはありません。

ただ、施設によって離職率に差があるので3つの見分けポイントをチェックしてみてくださいね。

 

①常に求人を出していないか

②施設に清潔感はあるか

③面接が簡単すぎないか

 

これらは自分で見極めるのは難しい場合もあります。

ただ、派遣社員であれば派遣会社のほうで面接まで取り付けて同行してくれますし、相談にも乗ってくれます。また、地域密着型の派遣会社であれば介護施設の良し悪しの情報を持っているため、安心して施設選びができます。

自分で探すよりもはるかに効率が良いため、ぜひ一度派遣会社に相談をしてみてください。

 

この記事が参考になれば幸いです。

 

出典:

公益財団法人介護労働安定センター 令和元年度「介護労働実態調査」

厚生労働省:令和元年「雇用動向調査」産業別離職率

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