「正社員として働きたいけど、その前に職場の雰囲気や仕事内容を知っておきたい」
そんな方には、紹介予定派遣という働き方がおすすめです。

直接雇用が前提の紹介予定派遣、「通常の派遣と何が違うの？」と疑問に思う方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、紹介予定派遣についてわかりやすく解説してみました。正社員になるために必要なことも紹介しているので、これからの就職、転職活動の参考にしてみてくださいね。

紹介予定派遣とは

通常の派遣も紹介予定派遣も、派遣会社を通じて働くことに変わりはありません。しかし、その契約の前提条件や期間内にできることに違いがあり、例えば以下のような違いがあげられます。

派遣先の企業は直接雇用を前提にしている

紹介予定派遣の大きな特徴として、「直接雇用が前提」ということがあります。最大で6ヶ月は派遣として働き、派遣の契約期間が終了したら企業と雇用契約を結ぶのです。

紹介予定派遣は直接雇用の前に「お試し期間」を設けたうえで判断することができます。そのため、入社後のミスマッチが起きにくいので、正社員になっても働きやすいと言えるでしょう。

就業前の書類選考や面接が認められている

通常の派遣では本来、就業前の書類選考や面接が禁止されています。一方、直接雇用が前提の紹介予定派遣では、就業前の書類選考や面接が認められているのです。

一般的な正社員よりはハードルが低いものの、選考を通らなければ就業を断られる可能性もあるので慎重に臨みましょう。

契約期間の途中で直接雇用へ切り替えることが可能

通常の派遣では、契約期間中の直接雇用は契約違反になってしまいます。一方、紹介予定派遣は直接雇用が前提のため、就業者と企業が直接雇用を希望するのかを契約期間が終わる前に確認が必要です。お互いの合意があれば、契約期間中でも直接雇用に切り替えることが認められています。

紹介派遣は正社員になれる可能性が高い

直接雇用が前提の派遣社員ですが、実態はどのようになっているのでしょうか。ここからは、実際の雇用率について解説していきます。

直接雇用の割合は高い

登録型派遣と比較すると、紹介予定派遣から直接雇用に結びつく割合は高くなります。

登録型派遣からの直接雇用が1割に満たないのに対して、紹介予定派遣からの直接雇用、正社員雇用は6割にもなります。この数字からも、紹介予定派遣から正社員になれる可能性が高いことがわかりますね。

最初は契約社員として雇用され、その後正社員になった人もいるので、通常の派遣より紹介予定派遣の方が正社員になりやすいことは間違いないでしょう。

必ず正社員になれるわけではない

正社員を目指せる紹介予定派遣ですが、必ず正社員になれるという制度ではありません。紹介予定派遣は「直接雇用」を前提としていますが、雇用形態に必須という規定はないのです。

最初から正社員としては雇用するつもりがないという企業もあるようので、最終的にはどのような雇用形態で契約できるのかを事前に確認するようにしましょう。

紹介予定派遣から正社員になるために大切な3つのこと

「紹介予定派遣で働くなら、正社員を目指したい！」という方は多いかと思います。ここからは、紹介予定派遣から正社員として雇用されるために大切なことを3つご紹介します。

勤務態度に気を付けよう

紹介予定派遣として働き始めても、直接雇用が確定するわけではありません。遅刻や時間を守らないなど、ルーズな態度によってマイナスな評価をされてしまえば、契約してもらえないことも考えられます。

当たり前のことではありますが、仕事には真面目に取り組む、教わったことをメモに取るなど、積極的な姿勢を心がけましょう。

積極的な姿勢を示そう

真面目に仕事に取り組んだうえで、より積極的に仕事に取り組むを姿勢を見せることは良いアピールになります。自ら仕事を探すことで、「自分から仕事をもらいに行く人だ」と認識してもらえば評価は高くなるでしょう。そこで結果を出せれば、短い期間であっても信頼を得ることができるはずです。

派遣期間中に資格取得を目指そう

介護職で働きたい方の中には、介護の紹介予定派遣を考える人もいるでしょう。介護の紹介予定派遣では、応募資格として「介護職員初任者研修を修了している」ことが求められます。

現場で即戦力になることが求められる介護職ですので、無資格の人は資格取得を目指しましょう。派遣会社によっては、介護未経験でも大丈夫な場合や、資格取得に対してバックアップしてくれるところもあるので、積極的に活用してみるのも良いですね。

まとめ

今回の記事では、紹介予定派遣についてご紹介しました。まとめると以下のようになります。

紹介予定派遣は、

・直接雇用を前提にしている
　・就業前の書類選考や面接が認められている
　・契約期間の途中で直接雇用へ切り替えられる
　・正社員を目指せる

紹介予定派遣から正社員を目指すなら

・勤務態度に気を付けよう
　・積極的な姿勢を示そう
　・派遣期間中に資格取得を目指そう

正社員も目指せる紹介予定派遣、試してみる価値は大いにあると思います。積極的に挑戦して、素敵な職場を見つけてくださいね。